【2026年10月最新版】AIからのアクセスの調べ方|GA4・Search Consoleで確認する方法
調べものをするときに、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを使う機会が増えてきました。
生成AIを直接使っていなくても、Google検索では「AIによる概要(AI Overviews)」が表示されたり、AIと対話しながら調べられる「AIモード」が使えるようになっています。以前は検索結果に並ぶWebサイトから情報を探すのが中心でしたが、今はAIの回答を見て、その中で紹介されたサイトを訪れる動きも出てきています。
実際、Googleの「AIによる概要」は月間25億人以上、AIモードも月間10億人以上に利用されています。
私たちの会社でも最近、AI検索をきっかけにしたお問い合わせがありました。
先方がAIに「奈良の採用サイト」について聞いたところ、当社が一番上に表示されていたことがきっかけでお問い合わせいただき、実際に受注につながっています。
クライアントからも、ChatGPTなどAI経由の問い合わせが出てきたという話を聞くようになりました。
もちろんSEOが重要なのは今も変わりません。ただ、AIを使って情報を探す人が増えているなら、これからは「検索結果で見つけてもらう」だけでなく、「AIの回答の中で自社を見つけてもらう」ことも意識したほうがよさそうです。
いわゆるLLMOやAIOと呼ばれる考え方です。
では、実際のところAI経由でWebサイトを訪れる人はどのくらいいるのでしょうか。そして、私たちのサイトには今、AIからどれくらい来ているのでしょうか。
気になったので、弊社サイトのGA4とSearch Consoleを使って調べてみました。
GA4とSearch Consoleとは?
GA4は、サイトに来た人が「どこから来たか」「どのページを見たか」などを確認できるアクセス解析ツールです。
Search Consoleは、Google検索で「どんなページが表示されたか」「どれくらいクリックされたか」などを確認できるツールです。
さらに詳しく調べる場合は、サーバーのアクセスログからAI関連のクローラーやアクセスを確認する方法もあります。ただし、今回は比較的確認しやすいGA4とSearch Consoleで見られる範囲に絞ります。
まずはGA4で「AI Assistant」を確認する
ChatGPTやGeminiなどからサイトに来たアクセスを確認したい場合は、まずGA4を見ます。
2026年5月13日、GA4のデフォルトチャネルグループに「AI Assistant」が追加されました。
GA4がAIアシスタントとして認識しているサービスからリンクをクリックしてサイトを訪れると、自動的にこのチャネルへ分類されます。特別な設定は必要ありません。
確認する場所は、「レポート → 集客 → トラフィック獲得」です。
「セッションのデフォルト チャネル グループ」の中に「AI Assistant」があれば、GA4がAI経由と判定したアクセスを確認できます。
私たちのサイトでは、2026年6月〜9月の4か月間でAI Assistantが占める割合は全体のアクセスの約0.6%です。割合だけを見ると、まだかなり少ない数字です。
ただ、アクセス後の動きを見てみると少し違った傾向がありました。
| チャネル | 平均エンゲージメント時間 | エンゲージメント率 |
| AI Assistant | 55.6秒 | 55.1% |
| Organic Search | 27.5秒 | 53.5% |
| Direct | 15.5秒 | 28.9% |
AI Assistant経由の平均エンゲージメント時間は55.6秒で、自然検索の27.5秒と比べると約2倍です。件数はまだ少ないものの、AI経由で来た人は比較的じっくりページを見ていることが分かります。
AIである程度下調べをしたうえでリンクを開いているなど、目的がはっきりした状態でサイトを訪れている人が多い可能性もありそうです。継続してみていきたいポイントですね。
ChatGPTやGeminiなど、AIごとの流入も確認できる
「AIから何件来たか」だけでなく、「どのAIから来たのか」も確認できます。
トラフィック獲得レポートのディメンションを「セッションの参照元 / メディア」などに切り替えると、参照元ごとのアクセスを見られます。
私たちのサイトで2026年8月の1か月間を確認すると、
- ChatGPT:約62%
- Perplexity:約24%
- Gemini:約14%
という結果でした。
どのAIからアクセスが来ているのかを見るだけでも、自社サイトがどの生成AIで見つけられているのかを考える材料になります。
GA4に出ている数字が、AI流入のすべてではない
ひとつ注意したいのが、GA4の「AI Assistant」に出ている数字が、AI経由のアクセスすべてではないという点です。
たとえば、Googleの「AIによる概要」や「AIモード」からのアクセスは、GA4では通常の自然検索(Organic Search)として計上されます。
また、アプリ内でリンクを開いた場合や、AIの回答を見たあとに社名で検索し直した場合なども、AI Assistantには入らないことがあります。
そのため、AI Assistantの数字だけで「AI経由はこれだけ」と判断するのではなく、実際にはもう少しある可能性があると考えておくのがよさそうです。
GoogleのAI検索でどれくらい表示されているかは、次に紹介するSearch Consoleで確認できます。
GoogleのAI検索への表示はSearch Consoleで確認する
GA4では「サイトに来た人」を確認しました。
一方で、Googleの「AIによる概要」や「AIモード」に、自社サイトがどれくらい表示されているかを見るにはSearch Consoleを使います。
2026年6月3日から順次、Search Consoleに「生成AIパフォーマンスレポート」が追加され、2026年8月31日からは世界中のすべてのWebサイトに提供されています。
対象は、AIによる概要、AIモード、Discoverの生成AI機能です。
確認する場所は、「Search Console → 検索パフォーマンス → 生成AI」です。
このレポートでは、Googleの生成AI機能で自社サイトがどれくらい表示されたかを確認できます。
見られるのは、表示回数のほか、ページ、国、デバイス、日付などです。
一方で、現時点ではクリック数やクリック率、検索クエリは確認できません。また、AIによる概要とAIモードを分けて見ることもできません。
そのため、「Googleの生成AIに、自社サイトがどれくらい表示されたかを見るレポート」と考えると分かりやすいです。
自社サイトは3か月で約3.3万回、Googleの生成AIに表示されていた
私たちのサイトで直近3か月を確認すると、Googleの生成AI機能には約3.3万回表示されていました。月にすると、およそ1万回前後です。
実際にどのページが表示されているのか確認してみると、サービスページよりも、用語や方法を解説している情報系の記事が中心でした。
AI検索では、すぐにサービスページへ誘導されるというより、まずはユーザーの疑問に答える記事が見つけられているようです。
自社サイトのどんな記事がAIに表示されているのかを見るだけでも、今後どんな情報を増やしていくかを考えるヒントになりそうです。
検索上位でも、AIの表示でクリックされにくくなることがある
私たちのサイトでも、検索順位が大きく変わっていないのに、クリック率が下がった記事がありました。
確認すると、その検索結果には「AIによる概要」が表示されており、当社の記事は回答内に引用されていませんでした。
もちろん、クリック率が下がった原因をAIによる概要だけに断定することはできません。
ただ、検索結果の上位に表示されていても、AIの回答だけで疑問が解決すると、Webサイトまでクリックされにくくなる可能性はあります。
これも、これからはSEOだけでなく、AIの回答の中でどう見つけてもらうかを意識したほうがよさそうだと感じた理由のひとつです。
「AIに表示される」と「AIから人が来る」は別だった
今回調べてみて印象的だったのが、AIに表示されることと、そこから実際にサイトへ来てもらうことは別だという点です。
私たちのサイトはGoogleの生成AIにはある程度表示されていましたが、GA4で確認できるAI経由のアクセスは、それほど多くありませんでした。
一方で、AI経由で来た人は比較的ページをじっくり読んでいる傾向があり、実際にAI検索をきっかけとしたお問い合わせや受注にもつながっています。
そのため、単純に「AIから何人来たか」だけを見るのではなく、
- どのページがAIに表示されているか
- 実際にサイトまで来てもらえているか
- 来た人がその後どう行動しているか
をあわせて見たほうがよさそうです。
まずはGA4とSearch Consoleで現状を見てみる
AI経由のアクセスは、現時点ではひとつのツールだけですべて正確に数えられるわけではありません。
GA4でAI経由と分かるアクセスもあれば、GoogleのAI検索から来たもののように通常の検索流入として計上されるものもあります。また、参照元の情報が残らず、直接アクセスとして扱われるケースもあります。
そのため、「AIから何人来たか」を完全に把握しようとするよりも、まずはGA4とSearch Consoleで今見えている数字を確認しておくところから始めるのがよさそうです。
私たちのサイトでも、AI経由で来た人は比較的じっくりページを読む傾向があり、実際の問い合わせや受注にもつながっています。
これからAI検索を使う人がさらに増えていく中で、この数字がどう変わるのかは引き続き見ていきたいと思っています。
私たちも今回の数字をひとつの基準にして、AIに引用されやすいサイトづくりを試していく予定です。