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見積書の項目を、解説します

見積書の項目を、解説します

この記事の要点

  • 弊社の見積書は「上流・制作・品質」の3ブロック、8工程で構成しています。
  • 各項目の意味と、弊社がその項目を設けている理由を解説します。
  • この記事に掲載されている項目以外が見積書に含まれる場合もあります。その際はお気軽にご質問ください。

先日、お取引のあるお客様にお見積書を提出した際、「各項目がどういう作業で、どういう工程なのかがわからない。だからこの金額が妥当かどうか判断しにくい」というお声をいただきました。

見積書を出す側にとっての当たり前が、お客様にとっての当たり前ではないなと実感しました。

この記事では、弊社のお見積書に並ぶ全ての項目について、何をやっている工程なのか、なぜこの項目が存在するのかを解説します。

弊社の見積書の全体像

弊社では、Web制作に必要な作業を8つの工程に分解してお見積書を作成しています。

3つのブロックと8つの工程

8工程は大きく3つのブロックに分かれます。

上流工程(01〜03)は、何を作るかを決める工程です。
制作工程(04〜06)で、その設計を実際の形にしていきます。
そして品質工程(07〜08)で完成度を上げ、公開まで進めます。

8つの工程表

工程配分の考え方(上流約30%、制作約65%、品質約5%)については「見積もりの考え方」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

おおよその費用感について

弊社に直接ご依頼いただく場合のおおよその目安です。

  • 5ページ程度のサイトで70万円~
  • 10ページ程度で120万円~
  • 20ページ程度で200万円~

が一つの目安になります。

100万円のプロジェクトであれば、上流工程に約30万円、制作工程に約65万円、品質工程に約5万円という配分です。サイトの規模、機能要件、原稿対応の範囲によって変動しますので、あくまで参考としてお考えください。

上流工程:何を作るかを決める(01〜03)

ここからは、各工程の具体的な内容をご説明します。

まずは上流工程です。見積書をご覧になって「これは何だろう」と最も感じやすいのが、この工程だと思います。デザインやコーディングと違い、目に見える形になるまでに時間がかかる分、わかりにくい部分もあるかと思います。

01. プロジェクト要件定義(目的・ゴール・KPIの設計)

「要件定義」という言葉に馴染みがないかもしれません。
一言で言うと、プロジェクトに関わる全員の共通認識を揃える工程です。

まず、お客様の事業内容や現在の課題をお聞きします。
その上で、このサイトで何を実現したいのかを一緒に整理し、今回のプロジェクトで対応する範囲を明確にします。必要に応じて、同業他社のサイトも確認しながら進めます。

ここで大事なのは、お客様と制作チームの間で認識がズレていない状態を作ることです。
一つのプロジェクトには、お客様側の担当者や決裁者、制作側のデザイナーやライター、実装担当など複数の人間が関わります。
その中で誰か一人でも方向性がズレていると、サイト全体の違和感につながります。

この工程がないまま制作に入ると、プロジェクトの後半で「そもそもの方向性が違っていた」という手戻りが発生しやすくなります。

02. プロジェクト運営(進行管理・品質チェック)

続いてプロジェクト運営(PM)です。PMは、プロジェクトマネジメントの略で、プロジェクト全体の進行管理を指します。主な業務は以下のとおりです。

業務 内容
キックオフミーティング プロジェクトの進め方、スケジュール、役割分担を共有します
スケジュール管理 全体のスケジュールを作成し、各工程の進行を管理します
進捗のご報告 各工程の完了時に状況をご報告し、次のステップをご案内します
確認依頼 原稿やデザインなど、お客様に確認いただく場面で事前にご連絡し、確認事項をお伝えします
素材の回収管理 写真、ロゴ、テキストなど、お客様からご提供いただく素材の状況を把握し、必要に応じてご連絡します
仕様変更の対応 当初の対応範囲を超える変更が出た際に、影響と追加費用の有無をお伝えした上で進めます
課題の管理 プロジェクト進行中に発生した問題を把握し、スケジュールや品質に影響が出る前に対処します
工数の管理 各工程が予定の時間内で進んでいるかを把握し、全体のスケジュールに影響が出ないよう調整します
外注スタッフの管理 制作に外部のスタッフが関わる場合、指示出しと納品物のチェックを弊社側で行います

PMが独立した項目として存在することで、「誰が進行管理に責任を持っているのか」「今どの工程にいるのか」がお客様からも見える状態になります。

03.情報構造設計(サイト構成・ワイヤーフレーム)

一言で言うと、サイト全体の構成と各ページのレイアウトを設計する工程です。工務店さんに例えるなら、施工前に設計図を描く工程にあたります。

まずサイト全体のページ構成をお見せします。「トップページ、サービスページ、会社概要、お問い合わせ…」のように、どのページが必要かを一覧で整理します。次に、各ページに何をどの順番で配置するかの骨格をお見せし、お客様と一緒に確認していきます。

この骨格が決まっていない状態でデザインに入ると、「このページは結局何を伝えたいのか」という問題がデザイン段階で発覚します。設計図なしに施工を始める工務店がないのと同じで、この工程を経てからデザインに進みます。

ワイヤーフレームのイメージ画像

制作工程:設計を形にする(04〜06)

さて、ここからが多くのお客様が「ホームページ制作」と聞いてイメージされる部分です。上流工程で固めた設計をもとに、実際の形にしていきます。

04. 取材・撮影・ライティング

お客様の事業内容やサービスの強みを取材でお聞きした上で、サイトに掲載する原稿を作成します。業界の専門用語を、ユーザーにも伝わる表現に整え、読みやすい構成にまとめます。

お客様ご自身にとっては当たり前のことでも、第三者の視点で整理すると、ユーザーに伝わる強みとして言語化できることが多いため、基本的に原稿は弊社にて作成するようにしています。

05. アートディレクション・デザイン制作

まず事業の目的やコンセプトをデザイナーと共有した上で、どのような印象をユーザーに届けたいのかを丁寧にお聞きします。
参考サイトを一緒に見ながら、色使いやレイアウト、細かなパーツの雰囲気まで、一つ一つ確認していきます。「なんとなくこういう感じ」というお客様のイメージを、具体的なデザインの方向性に落とし込んでいきます。

方向性が固まったらトップページのデザインを制作し、ご確認いただいた上で下層ページに展開します。

06. 実装・システム構築

完成したデザインをもとに、実際に動くホームページを構築します。
お問い合わせフォームやブログ機能など、必要な機能の実装もこの工程で行います。
構築が完了したら、テスト用の環境をご用意しますので、お客様に実際の動作をご確認いただいた上で本番の公開に進みます。

品質工程:完成度を上げ、公開する(07〜08)

続いて、品質工程です。構築が完了した後、公開前に行う最終確認と公開作業をまとめた工程です。

07. 品質管理

弊社では独自の品質チェックシートを用意しており、100項目以上の確認項目があります。作業開始前とテスト環境へのアップ前、2つのタイミングに分けてチェックを行います。
この社内チェックをクリアした上で、お客様にテスト環境にてサイトの状態をご確認いただきます。そこでいただいたフィードバックをもとに、さらに修正を重ねて品質を高めていきます。

08. 公開作業

テスト環境で確認が完了したサイトを、本番の環境に反映して公開します。公開時にも独自のチェック項目を設けており、最終確認を経てから公開します。公開に伴い発生しやすい作業の一例をご紹介します。

作業 内容
本番環境への反映 テスト環境で確認いただいたサイトを本番のサーバーに反映します
SEO評価の引き継ぎ リニューアルの場合、旧サイトが持っている検索エンジンの評価を新サイトに引き継ぐ設定を行います
サーバー移管 サーバーを変更する場合、旧サーバーから新サーバーへのデータ移行を行います
ドメイン移管 ドメインの管理先を変更する場合に対応します
メール設定の確認 サーバー変更に伴い、メールの送受信に影響が出ないよう設定を確認します
SSL設定 サイトの通信を暗号化する設定を行います。ブラウザに「保護されていない通信」と表示されないようにするための対応です
検索エンジンへの登録 公開後、検索エンジンに新しいサイトを認識してもらうための登録を行います

案件によって必要な作業は異なります。どの作業が必要かは弊社にて判断し、お客様にご説明した上で進めています。

その他のオプションについて

ここまでの8工程が弊社の見積書の基本構成です。このほかにも、写真撮影、ロゴ制作、名刺デザイン、動画撮影など、サイト制作に関連するご要望があればオプションとして対応可能です。お見積書に含まれていない内容でも、お気軽にご相談ください。

弊社の見積書が今の形になるまで

最後に補足として、弊社の見積書がなぜ今の形になったのかを少しだけお話しします。

以前は「トップページがいくら、下層ページがいくら」というページ単価制で見積書を作っていました。お客様にとっては計算しやすいという利点がありますが、ページ単価制だとプロジェクト全体として何にどれだけの時間を使うかという視点が抜け落ちやすくなります。

各工程をしっかり管理しようと考えたときに、ページ単位ではなく工程単位で見積もりを出す必要があると気づきました。実際のところ、この形に変えてまだ間もないというのが正直なところです。ただ、工程ごとに時間を管理する仕組みと連動させたことで、決められた時間の中で最大の品質を出すという考え方が成り立つようになりました。結果として、お客様により良いものをお届けできる仕組みが整ってきたと感じています。

まとめ

見積書とは、お客様の目的を実現するために何にどれだけの時間を使うかを、項目ごとに可視化したものです。

この記事が、お見積書をご確認いただく際の参考になれば嬉しいです。見積もりの金額差がなぜ生まれるのかについては「見積もりの考え方」で解説していますので、合わせてご覧ください。

ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

まずは、状況を整理するところから

「何を優先すべきかわからない」
「リニューアルすべきか判断できない」
そんな段階でも構いません。

無理に制作を進めるのではなく、
まずは現状を整理するところからご一緒します。

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この記事の執筆者

吉村 健太朗

吉村 健太朗

代表取締役

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